館の妖精、メイド。想えばあなたに存在する。

 

 

【あまね飛鳥・リリィメイディン】

 

生まれた時からここにメイドとして存在するメイド。

メイド長。管理人。使用人の使用人とも呼ばれる。

 

お部屋、鳥籠、あの場所の錠前から窓に至るまで。

 

すべての鍵の管理、食料の調達。

メイド達のリネン・教育・動物の世話なども任されている。

 

御主人様・旦那様・その他の客人にさえ

 

言われたことは、

 

全てにおいて尽くすよう仕込まれ、育てられている。

 

 

どこで生まれ、何のために

 

誰が連れてきたのか不明。

 

 

ただ忠実に。

 

ご主人様と、見えぬ館の妖精として。

 

館の妖精、メイドとして。

 

 

ただ

 

生きるのみの存在である。

 

 

そのままの君でいられる唯一無二の乙女。

 

 

 

 

【海原はねる】

 

 

大富豪の一人娘。

 

10代後半からここに

「自立するためのお勉強」に来たというが、

 

「奉公」に出されたというか

子犬のように、小鳥のように愛されて

 

まったくもって、何物にも縛られない。

 

御主人様・旦那様が

客人に見せる宝石のようなメイド。

 

 

天真爛漫で自由気まま。

 

 

かわいい容姿に天然の精神を備え

怖いものは何もないのでは?と思うくらい

主人や客人に愛嬌をふるまい、時には突っかかっていく。

 

 

英才教育を受けており

歌声は天使のように美しく、聴けるのは館の主人が許すその時だけ。

 

計算がとても上手で頭の回転が速い。

メイドとして給仕力は高いと思われる。

 

手の先がもう少し・・・私は私の赴くまま。

 

 

 

【明治せいか】

 

最近ここにやって来た新しいメイド。

顔立ちは凛々しく美麗。

 

執事が居ないここに、

時折だが来る客人を迎えさせるために男装をさせるのだという。

 

客人を迎えるためそのスキルは高く、

 

来て間もないのに何をさせても完璧にこなしてしまう。

 

 

以前どこかでメイドとして雇われていたのか否、

 

過去は不明。

 

だが時折見せる暗い影や

 

教えていない地下通路を通る姿を

 

 

リリィが目撃している・・・。

 

 

リリィ曰く「その足に気を付けて」。

 

 

 

 

私にはその意味がまだ判らない。あなたにはわかるのだろうか。

未知なる影のヴィクトリアメイド。

 

 

きっとずっとここに居たのだろう。

 

そう、もう何年と言わず・・・ずっとずっと。

 

 

これこそ真のメイドであり、本来の姿であるはずが

 

どんな魔女の呪いか魔法か。

 

そこに居るはずがない、未知なる存在に。

 

 

それはニンフの羽根にも似て、掴めそうでつかめない。

 

でも確かに存在しうる。

 

そう、手の届く。そこに。